英語の本で初心者におすすめの選び方
はじめに
英語を学び始めたばかりの初心者にとって、たくさんある英語の本の中からどれを選べばいいのか悩むことがあるでしょう。
この記事では、英語の本選びで初心者の方が気をつけるポイントをわかりやすく解説します。
自分のレベルに合った本を選ぼう
初心者が英語の本を選ぶ際、まず大切なのは自分のレベルに合った本を選ぶことです。
難しすぎる本を選んでしまうと、理解できずに挫折してしまうかもしれません。反対に、簡単すぎる本では物足りなく感じるでしょう。
自分のレベルを知るには、以下の方法があります:
- 英語の資格試験(TOEICやTOEFLなど)のスコアを参考にする - 書店で実際に本を手に取り、数ページ読んでみる - オンラインの無料レベルチェックテストを受ける
こうした方法で自分のレベルを把握し、それに合った本を選ぶようにしましょう。
興味のあるジャンルの本を選ぼう
英語学習を続けるためには、自分が興味を持てる内容の本を選ぶことが大切です。好きなジャンルの本なら、多少難しくても挫折せずに読み進められるでしょう。
例えば:
– 小説が好きな人は、やさしい英語で書かれた短編小説集を選ぶ
– スポーツが好きな人は、スポーツ選手の伝記や、スポーツに関するエッセイを選ぶ
– 旅行が好きな人は、旅行ガイドブックや、旅行記を選ぶ
自分の興味に合った本を選ぶことで、英語学習を楽しく継続できます。
音声付きの本を選ぼう
初心者にとって、英語の読み方や発音は難しいものです。そこでおすすめなのが、音声付きの英語の本です。本を読みながら、ネイティブスピーカーの発音を聞くことができるので、リスニング力も同時に身につきます。
音声付きの本は以下のような種類があります:
- CDや音声ファイル付きの書籍 - オーディオブック - 音声付きのe-bookアプリ
自分の学習スタイルに合った音声付きの本を選んでみてください。
辞書や訳本と併用しよう
初心者が英語の本を読む際は、辞書や訳本を併用することをおすすめします。
わからない単語や表現があったら、辞書で調べる習慣をつけましょう。また、英語と日本語の対訳本を使えば、英文の意味を理解しやすくなります。
ただし、最初から訳本に頼りすぎないことが大切です。まずは英文をじっくり読んで、内容を推測してみましょう。そうすることで、英語の語感や文章構造に徐々に慣れていくことができます。
英語の本のジャンルを知ろう
英語の本には、様々なジャンルがあります。初心者は、自分の好みや目的に合ったジャンルを選ぶことが大切です。以下に、代表的なジャンルを紹介します:
1. 児童書(Children’s Books):絵本や、やさしい英語で書かれた物語などが含まれます。英語学習を始めたばかりの初心者におすすめです。
2. グレイディッド・リーダーズ(Graded Readers):英語学習者向けに書かれた、レベル別の読み物です。語彙や文法が制限されているので、無理なく読み進められます。
3. ノンフィクション(Non-fiction):伝記、歴史、科学など、実際の出来事や事実に基づいた本です。専門的な内容も多いので、ある程度英語の基礎ができてから挑戦しましょう。
4. フィクション(Fiction):小説、短編集など、想像力で作り上げられた物語の本です。読み応えがある反面、難易度が高い場合もあります。
5. コミック・漫画(Comics and Manga):視覚的に内容を理解しやすいので、英語学習に取り入れる人も多いです。ただし、俗語や略語が多く使われている場合があるので注意が必要です。
自分に合ったジャンルを見つけて、英語の本を楽しく読み進めていきましょう。
英語の本を読むコツ
初心者が英語の本を読む際のコツを紹介します。
1. 1日15分から始める:無理せず、毎日15分ほど読む習慣をつけましょう。続けることが大切です。
2. 音読する:英文を声に出して読むことで、英語の音とリズムに慣れることができます。
3. わからない単語は推測する:一つ一つの単語にこだわらず、文脈から単語の意味を推測する力を養いましょう。
4. 読んだ内容を要約する:各章や節が終わるごとに、内容を簡単にまとめてみましょう。理解度チェックにもなります。
5. 英英辞典を使う:英語の説明で単語の意味を理解する練習をしましょう。語彙力アップにつながります。
これらのコツを意識して、英語の本を読み進めてみてください。
英語多読のすすめ
英語の本をたくさん読む「多読」は、効果的な英語学習法の一つです。多読のメリットは以下の通りです:
- 英語への抵抗感がなくなり、英語を自然に受け入れられるようになる - 語彙力や読解力が自然と身につく - 英語の語順や文章構造に慣れることができる - 英語を読む速度が上がる
多読を始めるなら、まずは自分のレベルよりも少し簡単めの本を選ぶことがポイントです。
読む速度は気にせず、わからない単語があってもあまり辞書を引かずに、たくさんのページを読み進めましょう。
多読用の教材としては、以下のようなものがおすすめです:
- オックスフォード・ブックワームズ(Oxford Bookworms) - ペンギン・リーダーズ(Penguin Readers) - ケンブリッジ英語ワンワールド(Cambridge English Readers)
これらのシリーズは、レベル別に本が用意されているので、自分に合ったものを選びやすいです。
英語の本を通して文化を学ぼう
英語の本を読むことは、単に語学力を上げるだけではありません。本を通して、英語圏の文化や価値観について学ぶこともできます。例えば:
– イギリスの classic literature(古典文学)を読むことで、イギリスの歴史や社会について理解を深められる
– アメリカの young adult fiction(ヤングアダルト小説)を読むことで、現代のアメリカ文化や若者の考え方を知ることができる
– オーストラリアの aboriginal stories(先住民族の物語)を読むことで、オーストラリアの多様な文化について学べる
このように、英語の本を読むことは文化理解の良い機会にもなります。自分の興味のある国や地域の本を選んでみるのもおすすめです。
電子書籍(e-book)の活用
近年、電子書籍(e-book)の普及により、英語の本を手軽に読めるようになりました。電子書籍のメリットは以下の通りです:
- スマートフォンやタブレットで、いつでもどこでも読める - 辞書機能や音声読み上げ機能が付いているものが多い - 本棚のスペースを取らない - 好きなフォントサイズや背景色に調整できる
初心者にとって、電子書籍の辞書機能は特に便利です。わからない単語をタップするだけで意味を調べられるので、読書の流れを止めずに済みます。
代表的な電子書籍サービスとしては、以下のようなものがあります:
- Amazon Kindle - Apple Books - Google Play ブックス - Rakuten Kobo
自分の使っているデバイスに合ったサービスを選んでみましょう。
洋書を購入するなら
英語の本を購入する際は、以下のような点に気をつけましょう:
1. 出版社:有名な出版社から出ている本は、質が高い傾向にあります。
2. レビュー:他の読者のレビューを参考にして、内容や難易度を確認しましょう。
3. サンプルを読む:電子書籍なら、サンプルを無料で読めることが多いです。実際に数ページ読んでみて、自分に合っているか確かめましょう。
4. 中古本:洋書は価格が高めですが、中古本なら比較的安く購入できます。
5. 図書館:図書館に洋書コーナーがある場合は、無料で借りることができます。
英語の本選びに慣れてきたら、徐々に自分の興味のある分野の本を購入してみるのもおすすめです。
英語学習につながる本
英語の本の中には、英語学習に直接役立つものもたくさんあります。例えば:
– 英語学習法に関する本:効果的な学習方法や、モチベーションの上げ方などが書かれている
– 英単語・熟語に関する本:頻出単語や熟語を場面別・テーマ別に学べる
– 英文法に関する本:文法事項が体系的に解説されている
– 英会話表現集:日常会話からビジネス英語まで、様々な場面で使える表現が収録されている
これらの本を活用すれば、英語の本を読む力だけでなく、英語全般の力を効率的に伸ばすことができます。自分に必要な分野の本を選んでみましょう。
おすすめの英語多読教材
先ほども紹介した通り、多読は英語学習に大きな効果を発揮します。ここでは、初心者におすすめの英語多読教材をいくつか紹介します。
1. オックスフォード・リーディング・ツリー(Oxford Reading Tree):イギリスの小学校でも使われている、児童向けの読み物シリーズです。シンプルな語彙と文構造で書かれているので、英語学習を始めたばかりの人におすすめです。
2. ラダーシリーズ(Ladder Series):日本人学習者向けに作られた、レベル別の多読教材です。各レベルの本が100冊ずつセットになっているので、飽きずに多読を続けられます。
3. ピーター・ラビットのお話(The Tales of Peter Rabbit):イギリスの作家ビアトリクス・ポターによる、ウサギの男の子を主人公にした童話シリーズです。美しい挿絵とともに、優しい英語で書かれています。
4. マジック・ツリーハウス(Magic Tree House):アメリカの人気児童書シリーズです。主人公の男の子と女の子が、本の中に入り込んで歴史上の出来事を体験するファンタジー作品。やさしい英語で歴史の勉強にもなります。
これらの多読教材を使って、毎日コツコツと英語の本を読む習慣をつけていきましょう。
日本人に人気の英語の本
日本人の英語学習者に人気のある、英語の本をいくつかご紹介します。
1. The Catcher in the Rye” (『ライ麦畑でつかまえて』):J.D.サリンジャーによる、思春期の少年の葛藤を描いた名作小説。比較的平易な英語で書かれているので、中級者におすすめです。
2. Harry Potter” series(『ハリー・ポッター』シリーズ):J.K.ローリングによる、魔法使いの少年を主人公にしたファンタジー小説。英語学習者向けに書き換えられたバージョンもあります。
3. The Adventures of Sherlock Holmes”(『シャーロック・ホームズの冒険』):コナン・ドイルによる、名探偵シャーロック・ホームズが活躍する短編集。19世紀の古典的な英語表現が学べます。
4. The Old Man and the Sea”(『老人と海』):ヘミングウェイによる、漁師の老人とカジキマグロとの壮絶な戦いを描いた短編小説。シンプルな英語で、深いテーマを感じ取ることができます。
5. Tuesdays with Morrie”(『モリー先生との火曜日』):ミッチ・アルボムによる、余命わずかな恩師との対話を綴ったノンフィクション。心にしみる名言が多く、感動的な物語です。
これらの本は、日本でも英語と日本語の対訳版が出版されていることが多いので、英語学習者が手に取りやすいのが特徴です。対訳版を活用しながら、原書に挑戦してみるのもおすすめです。
英語の本を読む目的
英語の本を読む目的は人それぞれですが、主に以下のようなものが挙げられます:
1. 英語力の向上:語彙力、読解力、表現力など、総合的な英語力を伸ばすため。
2. 知識の獲得:専門分野の知識や、世界の情勢、異文化理解など、新しい知識を得るため。
3. 娯楽としての読書:ストーリーを楽しんだり、感動を味わったりするため。
4. 資格試験対策:TOEICやTOEFLなどの英語資格試験に備えるため。
5. ビジネスや研究:仕事や研究に必要な情報を収集するため。
自分が英語の本を読む目的を明確にすることで、モチベーションを保ちながら読み続けることができます。目的に合わせて本を選ぶことも大切ですね。
英語の本を活用したアクティビティ
英語の本は、読むだけでなく、様々なアクティビティに活用することができます。以下に、いくつかのアイデアを紹介します:
1. 音読劇:友達や家族と一緒に、登場人物になりきって本を音読するアクティビティです。英語の発音やイントネーションの練習になります。
2. ブックレポート:読んだ本の要約や感想をまとめるアクティビティです。英語でまとめることで、ライティング力やまとめる力が身につきます。
3. ディスカッション:読んだ本のテーマについて、友達や家族と英語で議論するアクティビティです。コミュニケーション力や批判的思考力を養えます。
4. 単語帳作り:本の中から知らない単語を抜き出して、自分だけの単語帳を作るアクティビティです。語彙力アップに効果的です。
5. 翻訳:本の一部を日本語に翻訳してみるアクティビティです。英文の構造や表現を深く理解することができます。
これらのアクティビティを通して、英語の本をより能動的に学習に活用していきましょう。
英語の本を読み続けるために
英語の本を読み続けるためには、以下のようなポイントを意識すると良いでしょう:
1. 楽しむことを第一に:義務感ではなく、楽しみながら読むことが大切です。
2. 無理のない目標を設定する:1日1ページからでも構いません。自分のペースで無理なく続けましょう。
3. 読書の習慣をつくる:毎日決まった時間に読書をする習慣をつけると続けやすくなります。
4. 達成感を味わう:一冊読み終えたら、自分を褒めてあげましょう。達成感が次の読書へのモチベーションになります。
英語の本を読み続ける過程で、つまずいたり挫折しそうになったりすることもあるかもしれません。でも、そんなときは気長に構えましょう。ゆっくりでも、一歩ずつ進んでいけば、必ず読める本が増えていきます。
コメント